▽子猫ちゃん
どこから来たの?何しに来たの?と
私は優しく聞いたのだけれど伊作君は泣きじゃくるばかりで答えられない。鼻水を啜りあげながらぐずぐずと泣く彼は身体のあちこちが痛いのだ。裸の身体を大
きく万歳する形で天井から引き上げ立たされている。桜色の可愛い爪に針の痕が入って赤く腫れあがっている。鈍い銀色の切っ先が肉を刺す時、伊作君の喉から
零れた悲鳴は私の心を捩じ切りそうに傷めたが他の誰にもこんなことは任せられなかった。 どこから来たのと私は聞いたのに伊 作君は痛い、痛いよぉと鼻声で口にするので私は彼の頬を打たなければならなかった。 少年だった彼と別れて数年。私の元
へおいでよと再三言ったのに伊作君はどこか私の知らないところで知らない城の忍びになった。彼が曲者として捕らえられたのがもう昨晩のことで、私は伊作君
に質問を投げかけている。 「分からないってことはないだろ
う。何処から来たの。」
「ひっ、ぎやああ…痛いっ、痛いい たい、いや…っ」 身体の内側から敏感な神経を嬲られ て伊作君が泣く。額にふつふつ浮かぶ丸い汗が涙と一緒になって床に落ちて染みになった。深くに差し込んで小刻みに出し入れを繰り返すと綺麗な背筋が跳ねか えり折れた爪先が躍った。喘いだ口元に涎がしたる。 「ああッ、ア、あ、ひぃいっ」 ぎりぎりまで抜き出すと射精に似た 感触が得られるのだろう、ひくひくと腰が震えていた。 再び針金を奥まで差し戻し、抜きか ける。痙攣する伊作君の身体を後ろから私は犯した。性器の内を嬲りながら、直腸の壁に当に勃起している性器を埋めて貫く。内の粘膜を二カ所から弄られて伊 作君はひいひいと呼吸と悲鳴を混ぜた。 「いた、い…いた…あッ、あああ あっ」
その耳元にそっと語りかけてみるが
喘鳴する呼吸が返るばかりだ。 迷子に話しかけるような口ぶりだと 私は彼の髪を梳きながら思った。 どうして私のところにこなかった の。 違った、これは私的な質問だ。伊作
君は一瞬真顔になって私の目を見たと思ったが次の瞬間首を振って嫌、嫌と泣いた。嫌嫌、分かりませんとしか彼はもうしゃべらない。 「昔、君に会ったばかりの頃、こん な風に君を閉じ込めて一日中身体を犯したり傷めつけたりすれば私は満たされるのではないかと考えていたことがあった。」 喉から手が出るほど彼が欲しかった のに、結局伊作君の肌に指一本触れずに離れたのはおそらく酷い喪失感に襲われてお終いだと想像がついていたからだ。 「思っていた通り、寂しいね」 混濁した眼の少年が途絶えかけた意 識の半ばで、雑渡さん、と舌ったらずに呼んだのが私の胸を甚く打った。 おうちを聞いても「分からない」
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